車体と周囲の位置関係を把握しやすい画像で、ドライバーを支援。
車載カメラで後方を映す駐車支援システム。撮影した画像をそのまま表示するため、手前は幅広く、奥に行くほど幅が狭まって映ります。これに対して、真上から見た鳥瞰画像なら、位置関係をより把握しやすくなりますが、実際に車載カメラで鳥瞰画像を撮影することはできません。鳥瞰変換(TopView)は、当社得意の画像処理アルゴリズムにより、車体後方の魚眼カメラで撮影した画像を、真上から見た鳥瞰画像に変換する技術です。
「得意の画像処理技術を、世の中の課題解決に役立てたい」。
応用分野を模索する中で、駐車支援に注目。
HD魚眼カメラ画像を、歪み補正と座標変換で任意の角度の画像に。
ハードウェアへの画像アルゴリズム搭載で、高速処理を実現。
画像処理専用のハードウェアが不可欠。
新たな車載部品の搭載を、いかに実現するかが課題。
展示会では多くのお客さまから、画像表示のスピードを高く評価いただいています。ただし、この高速処理は、ハードウェアへの画像アルゴリズム搭載によるもの。実用化には、この画像処理専用ハードウェアの車載が不可欠です。新たな部品を自動車に搭載するには、さまざまな制約をクリアしなければならないため、自動車関連メーカーなどのお客さまとともに、可能性を模索していく必要があります。
「真上からの画像」が可能にする、
見えにくい箇所の危険予知や、正確な事故状況の把握。
当社の得意とする画像処理技術とハードウェアへの実装技術により、C言語によって記述した画像処理アルゴリズムをFPGAに搭載。1280×720画素のプログレッシブHD画像を、フレームレート60fpsという高速で処理します。
魚眼レンズを使用することで、1枚の画像に、広角な視野から、肉眼とは比較にならないほど豊富な量の情報を収集。周辺の歪みの大きい部分からも、補正を行うことで有効な情報を得られます。